マンションなどの不動産を売却するのに、かかる期間は3~6ヶ月が平均だそうです。
でも、この売却に「かかる期間」とは、いつからいつまで?
売りに出してから売却先が決まるまで?
それとも、売りに出してから引っ越しまで?
手続きが全て終わるまで?
いつまでの事を言っているのか、イマイチはっきりしませんよね・・
私は、自宅マンションを売るときに、どれくらいの期間に何をするのかが知りたくて調べました。
しかし、売却期間というものが、人や書いてあるものによってあいまいで、
自分の生活に当てはめられるような、具体的な内容はわかりませんでした。
マイホームを売却するという事は、引っ越しをすると言うこと。
小さいお子さんや小・中学生をお持ちの家では引っ越しは大問題です!
そこで今回は、自分のマンション売却の経験から「期間」の事を書きます。
かつての私のように、もやもやしている方のお役に立てればうれしいです。
私の場合
今回は、マンションなどの不動産を売却する期間を「販売開始~決済」までだとします。
私がこう考える理由は、「販売開始」からが本格的な売却活動、「決済」までが法律的に売り主(あなた)のものだからです。
私は10日で、販売開始してから売買契約までいきました。
実際に、販売開始してから引き渡しまでは2ヶ月。
売却にかかる期間が長いほど、値段は下がる?
学校や保育園は??
もちろん、売りに出している期間が長ければ長いほど値段は下がっていきます。
売りに出している間は落ち着いた生活ができません。
金銭面でも、生活面でも、売れるまでの期間は重要です。
期間を分けて考えてみると分かりやすくなります。
販売開始前の大切な作業「仲介業者決め」
まず、売りに出す前に売買の仲介業者を決めなければいけません。
我が家の場合は、仲介業者を決めるのにかかった期間は2週間ほどです。
個人的な意見ですが、この「仲介業者決め」がマンション売却活動の中では1番大切な作業だと思っています。
期間は短いですがとっても重要な仲介業者決め。
私がどのように進めていったかは、「マンション売却成功体験談!プラス400万で売れた話」で詳しくお話ししています。
売却期間を3つに分けてみる
マンションなどの不動産を売却する期間を「販売開始~決済」までだとして売却期間を分けてみると、
①「販売活動」…売りに出してから、売却先が決まるまで。仲介業者を通して販売を始めてから内覧をすませ買いたい人との条件の確認をすませる。
②「荷造り」…売買契約から引っ越しまで。買いたい人と売買契約を交わし、引っ越し。
③「引き渡し準備」…引っ越しから決済まで。引っ越しをして物件を空にしてから決済(引き渡し)まで。
この3つに分けて考えられます。
3つの中で売り主(あなた)が1番がんばるのは「①販売活動」です。
前に書いたように、売却にかかる期間が長いほど値段は下がります。
反対に、販売開始からすぐに問い合わせや内覧などの動きがあれば、売り主(あなた)が有利になるので値下げ交渉に応じなくてもよくなります。
どうして「①販売活動」が1番のがんばり時なのかは 「マンション(不動産)売却成功への2つのカギ!」でお話ししています。
「②荷造り」と「③引き渡し準備」は、主に手続きなどの事務的な作業や荷造りです。
それぞれでかかる期間を、参考にしてみて下さい。
①販売活動
ある年の4月8日
仲介業者2社(C社・D社とします)と仲介契約を結びました。
仲介契約とは、お宅の会社に我が家の販売活動をお願いするね!といったものです。
そう、お分かりの方もいらっしゃると思いますが、2社との仲介契約なので一般媒介契約です。
仲介業者との契約の種類について知りたい方は「 後悔しない!マンション高値売却の7つのステップ!!」の「 3.仲介業者と契約」をご覧ください。
仲介契約の日に、D社にホームページ掲載用の写真を撮りたいと言われていました。
しかし、自分が納得できるほど掃除ができていなかったので、6日後に撮影だけ来てもらうことにしました。
お風呂など、水まわりのハウスクリーニングを済ませてから撮影してもらいたかったんです。
仲介業者の方は通常の掃除でいいと言われましたが、その写真を見て「来てみよう!」と思ってもらえるなら、努力は惜しみません!
仲介契約から4日目の4月12日
早速C社から電話があり、1週間後に内覧の予約をいただきました。
内覧の予約はもっと先だと思っていたので正直ビックリでした。
明日にでも・・との嬉しいお話しでしたが、私との予定が合わず1週間後になりました。
仲介契約から6日目の4月14日
D社がホームページ掲載用の写真を撮影に来ました。
私物は全て一時的に撤去し撮影。
撤去は簡単でいいとの話しでしたが、見てくれる方が自分の生活をイメージしやすいように全て撤去しました。
撮影は夜だったので、翌日から写真のホームページ掲載されます。
写真撮影の翌日、4月15日
夕方のことです、D社から電話がかかってきました。
仲介業者:「今、別の物件を案内しているお客さんが、〇〇さん(私)のお宅を見てみたいとおっしゃっていますが、これからどうですか?」
私:「えっ?!今からですか? ・・わかりました!30分後にお願いします。」
と言うのも、その電話を受けたのは夕方スーパーの中です。
急いで帰り、猛烈に片付けをして、お出迎えしました。
30分ほどして内覧のお客さんが仲介業者ときました。
内覧は30分~1時間くらい、おしゃべりをしながらなので、あっという間です。
今思い返すと、急すぎて迷いましたが、内覧を受け入れて良かったです。
翌朝、仲介業者から電話。
仲介業者:「〇〇さん(私)のお宅、気に入ったようでしたよ!値段をもう少し下げられないか聞かれましたが~」
私:「気に入ってもらえて良かったです!お話ししてあるように、1ヶ月間は値段を下げません。それでも良かったら進めてください。」
ちょっと強気に出てみました。と言うのも事前に1ヶ月は値下げをしないと決めていたので、あらかじめ仲介業者には伝えていました。
我が家は、販売開始をして1週間ほどの間に2件の動きがありました。
最初にC社の内覧の予約を入れてくれた方も、この電話の3日後に来ます。
今あせって値段を下げる必要はありません。
その日の夜、仲介業者から電話があり
仲介業者:「提示額で購入したいとのことです!明日、購入希望書を作成しに(店舗へ)来ます。」
私:「ありがとうございます!実際に購入希望書を作成してから予定の入っている内覧をお断りすることにします。」
購入希望書には法的拘束力はありません。
先に内覧の予約を断ってしまうと、万が一進めている話しが流れたら、振り出しに戻ってしまいます。
3日後に次の内覧予約が入っていたので、振り出しに戻るリスクを考えると購入希望書の作成で内覧予約を断るのがベストだと思いました。
内覧から2日目の4月17日
報告の電話です。
仲介業者:「無事に購入希望書の作成が終わりました。」
私:「ありがとうございます。C社のお客さんはお断りします。」
契約書を作成するまでは多少の不安はありますが、売却が現実的になってきたのに他の内覧を受け入れる訳にはいきません。
見事に内覧から2日で売却先が決まりました。
あれよあれよと言う感じで、実感のないままトントン拍子で話が進み、びっくりの連続でした。
4/8に仲介契約を結び売り出し開始、4/15に内覧、4/17には売却先が決まりました。
販売開始~売却先が決まるまでにかかった期間は9日間、大成功と言えます。
我が家の売却先は決まりました。
これからやることは、手続きや引っ越し準備です。
買い主の方との売買契約は1週間先に決まりました。
この日までに必要書類を揃えておかなければいけません。
売却の手順なども詳しくお話ししています。
また、売却にもお金がかかることは知っていますか?売却にかかる費用は「マンション(不動産)売却に必要な費用の全て・売却~売却後まで」で詳しくお話ししています。
②荷造り
内覧で買い主の方に出会ってから9日目の4月24日
無事に売買契約が終わりました。
一般的に、売買条件の折り合いが付き、購入希望書を作成してから売買契約までは、あまり長い期間を置かないようです。
購入希望書には法的拘束力はなく、正式な売買契約書を交わさないと手続きを進められないからです。
契約書に捺印し、引っ越しを6月7日、引き渡しを6月13日に決めました。
この間に、住宅ローン清算の準備、新居の準備、引っ越し準備、引き渡しまでに揃える書類もあります。
我が家の場合は住み替え目的だったので、加えて新居の住宅ローン手続きなど売却プラス新居購入があり、てんてこ舞いでした。
なので、契約から引き渡しまで50日の期間を取りました。
引き渡しの当日には家を空にしている必要があるので、引っ越しまでは44日。
一般的には、この契約から引き渡しまでの期間を1.5~3ヶ月取ることが多いようです。
3つに分けた期間の中で、この期間が1番やることが多いので、
・売り主にすでに住宅ローンがない(完済済み)
・退去済(空き家)
・新居の準備ができている(同居など)
・買い主が住宅ローンを組まない(現金購入)
などの理由があると、手続きが少ないので短くすみます。
実際には書類を揃えて記入し提出するだけ。
役所に出向いたり多少はありますがそんなに時間は取られません。
この期間に1番大変なのは引っ越し準備です。
契約から44日目の6月7日
引っ越し!
我が家の場合はゴールデンウィークを挟んでいたので、休みの間に猛烈に引っ越し準備をしました。
6人分の荷物、なんとか引っ越し終わりました。
売買契約~引っ越しにかかった44日間は、大忙しでした。
③引き渡し準備
引っ越しが無事に終わり、売却手続きも終わった気分です。
しかしまだ終わっていません。
段ボールの山と戦いながら、6日後の引き渡しに必要な物の再確認をします。
引っ越しをしてから引き渡しの間に、立会い確認というものがあります。
これは、本当に引っ越したかどうか、隠れた故障はないか、などをまだ売り主(あなた)の持ち物の間に買い主と確認するものです。
ほとんどの場合、仲介業者も立ち合います。
売却するマンションの必要書類やカギ、設備の取説ファイルなど、買い主側に渡すものは1つにまとめておきましょう。
引き渡しで使う銀行の通帳や印鑑などもです。
引っ越しすると何かを探し出すのは一苦労なので、できれば引っ越す前にまとめておくと良いでしょう。
引っ越しから6日目の6月13日
決済の日になりました。
9:30に銀行へ出向き、諸々の手続きが済んだのは正午すぎです。
住宅ローンがまだ残っていて決済当日に売却代金で清算する場合、1日で終わらせなければならないので長くかかります。
引っ越し~決済に取った期間は6日間です。
まとめ
いかがでしたか?
一言に売却と言っても、みんなが同じではありません。
売却期間を左右するのは、やはり「売りに出す~売却先が決まる」期間です。
他の期間は、手続きや審査などにかかる期間で、あまり個人差はないからです。
早く売却先が決まれば、それだけ早く引き渡しができます。
我が家は、
①販売活動(売りに出す~売却先が決まるまで)が9日間、
②荷造り(売買契約~引っ越しまで)が44日間、
③引き渡し準備(引っ越し~決済に取った期間)が6日間で、全体は約60日間。
約60日で我が家から、新しい方の家になりました。
期間の区切りを見ても分かるように、売却先が決まるまで1ヶ月かかったら、残りの手続きが50日としても3ヶ月ほどかかります。
マイホームの売却は、早い方が高値で売れる可能性が高いので、売ると決めたら売り出しに全力を注いで見てください!
我が家がスピード高値売却できたちょっとしたコツなど「 後悔しない!マンション高値売却の7つのステップ!!」で紹介しています。
ぜひ参考にしてみて下さい。
この記事を読んでくださった皆様が、円満売却できることを願っております。