マンションの住人に不満を感じている皆さん、こんにちは。
ハウスメーカーで10年営業をしている大林です。
最近、マンションの住人に関しての相談が非常に多いです。
アンケートを実地すると、世の中の3人に1人が住民に不満を持っていると回答。
不満が積もりに積もって、トラブルに発展することも珍しくありません。
そこで今回はマンションの住人が、どんなことで近所トラブルになっているのか、どうやって対処したのかを紹介したいと思います。
1位 騒音
みんなの体験談
- 隣人が毎日のように夜中に大きな音で音楽を聴く。寝られなくて困っている。
- 隣人の子供が朝から部屋の中を走り回って跳び跳ねてます。
- 夕方から夜の時間帯、子どもがピアノを練習する音が…。結構ピアノって響くんですよね。上手なピアノならまだしも…(笑)
- 一日に何度も、外国人入居者のお祈りの声が聞こえてくる…。
- 上の階の人が朝5時くらいから洗濯機を使う音がうるさく、起こされる。
近所トラブルで一番多いのが騒音トラブル。半数以上の人が騒音で悩んでいるほどです。
多少のことであれば「お互い様」と言えますが、早朝や深夜に睡眠を妨げるレベルのものは近隣への配慮が欠けていると言えます。
みんなの対処法
- 直接文句を言ってやった!少しはマシになったかもしれないけど、静かにはなっていない。
- 全戸に騒音について注意喚起のポスティングをしてもらったが、変化なし。
- 常識外れな時間に子供が騒ぐので苦情を言いに行ったが、「子供はうるさくするものでしょ!」と逆切れ…。
- 壁ドンした。壁ドンし返された…。
2位 人間関係
みんなの体験談
- 近所の子供に挨拶しても無視されたり逃げられる。親に知らない人には挨拶しないよう、教えられているようだ。
- 気さくに挨拶をしてくれる人だと思っていたら、熱心に宗教勧誘をしてくるようになった。
- 他人の噂話が好きなオバサンに、あることないこと言いふらされた。
- 我が家の上の子は落ち着きがなく、下の子も夜泣きが酷い。「そんなに泣かせて大丈夫ですか?」「病気なのでは?」などと匿名の手紙を入れられたり、児童相談所に通報されたりしました。
マンションにはいろいろな人が住んでいます。家族構成、生活スタイル、価値観など、あまり顔を合わさない住人同士では理解できないことも多いでしょう。
日常的に挨拶をする関係が築けていればトラブルも減らせると言われますが、とあるマンションで挨拶禁止ルールができたという新聞投書が話題になったことも。
お互いの顔を合わせることが少ないゆえに、トラブルも起きやすく、関係を作るのも難しいところです。
みんなの対処法
- 住人と関わることをやめた。
- 愛想よく挨拶だけして、あとは逃げるようにしている。
- どうしてもそりの合わない住人がいたので、引っ越した。
- あまりにうるさいと言われるので、音のしないスリッパに買い替え、家じゅうに防音マットを敷き詰めた。
- 子どもに騒がないよう何度も言い聞かせた
3位 共用部分の使い方
みんなの体験談
- うちの駐車場まで線をはみ出して隣の車が停められており、迷惑していました。何度注意しても「運転苦手で~」と言うだけで直りません。
- 来客用の駐車場があるのに予約申請が面倒だからか、違法駐車をする人がいる。
- エントランス前の違法駐車や共用廊下で長く立ち話をしている人がいる…。共同生活という意識はあるのだろうか。
- 共用部分の通路などに自転車を置きっぱなしの人。邪魔なんですけど…。
共用部分にはマンションごとにルールが設けられていることもありますが、お互い最低限のマナーを守って暮らしたいものです。
主に駐車場、玄関前や廊下、エレベーターでのトラブルが多いです。
みんなの対処法
- 管理会社に相談し、直接厳重注意してもらった。
- 掲示板に共用部分の使い方について貼り紙をしてもらった。
- 管理組合の理事会で議題に出してもらい、回覧板で注意喚起してもらった。
4位 ゴミの分別や出し方
みんなの体験談
- ゴミ回収日の2日前からゴミが出されている。ハエもたかってひどい悪臭、生ごみの汁まで漏れてるし…。
- 平然とゴミ置き場に有料回収の粗大ごみが投棄してある。今でも扇風機が置きっぱなし…。
マンションのゴミ置き場でのマナーの悪さもトラブルの一つ。
回収日を守らない人や、分別ができない人、ゴミ置き場を汚す人などがいますが、住人の特定も難しく解決しづらい問題です。
みんなの対処法
- ゴミ回収日の早朝に当番制で見張りをしたら、ゴミ出しマナーは改善された。
- 貼り紙をしてもらった。間違ったゴミの出し方をした人はゴミを開封して個人を特定すると書いたら効果てきめん。
5位 タバコのマナー
みんなの体験談
- うちのマンションでは「ベランダでは喫煙禁止」というルールがあるのにも関わらず、ベランダに出るといつもどこからかタバコのにおい…。洗濯物ににおいがつくのでやめてほしい。
- ベランダや廊下での喫煙は当たり前、エレベーターにくわえタバコで乗って来る人もいる。
- うちの玄関前に毎日タバコの吸い殻が捨てられている!
ベランダでの喫煙問題をはじめ、吸い殻のポイ捨てや共用部分での喫煙も問題になっています。
ルールとして徹底しているマンションも多いですが、守らない人もいるのが現状。酷い場合は健康被害に繋がります。
みんなの対処法
- 掲示板で注意勧告してもらったが、見ていないのか効果なし。
- どこの家からの煙かわからないため、対処できていない。
- ベランダに洗濯物を干さないようにすることしかできない…。
6位 ペットのマナー
みんなの体験談
- 隣人がベランダをペットのトイレにしている!鳴き声もニオイも最悪で窓を開けられない!
- 原則ペット禁止なのですが、事実上許可さえ取れば容認されています。入居するまでそんなことは知らず、エレベーターや廊下ですれ違うペットに怯えています。
- 他の住人が飼っている小型犬に足を噛まれた。共用箇所では抱っこが義務付けられているのに、抱っこをしていなかったせいだ。
ペット可のマンションの他に、条件付き(一代限り、頭数制限、大型犬NGなど)でペットの飼育を認めているマンションもあります。
ペット関連のトラブルには、騒音やにおい、共用部分での糞尿、他の住民を襲ったなど様々。他の住民への配慮ある飼い方が必要です。
みんなの対処法
- 管理会社を通じてクレームを入れてもらったが、それ以降その住人に無視されるようになり改善せず。
- アレルギー反応も出始めたので引っ越した。立派な健康被害だ。
- 鳴き声もニオイが酷いので、窓を締め切って生活するようになった。
7位 嫌がらせ
みんなの体験談
- 隣人と一度小さなトラブルがあって以来、顔を合わせる度に大きな声で罵声を浴びせてきます。
- 毎日のように「歩く音がうるさい」「ドアの開閉の音がうるさい」など、文句を言いに来る。我が家はそんな大きな音を出しているわけではないと思うが。
- 隣人の奥様がベランダから首を出して部屋を覗いてきます。管理組合の話し合いを通じて注意喚起したのですが、今も不在時を見計らって覗いているようです…。
- 自転車の子供イスに付けるクッションシートを自転車置場で盗まれた。後日同じマンションに住む中学生が自転車の荷台につけていた…。家まで言いに行ったが、両親揃って謝られることはなかった。
人間関係のトラブルだけでなく、一方的に理不尽なクレームや嫌がらせを受けるトラブルも多くあります。
こちらは明らかに何もしていないのにしつこくクレームを言ってきたり、ポストに嫌がらせの手紙を入れてきたり、更には盗撮や郵便物を盗むという犯罪行為まで。
証拠がなくて警察に相談できず、泣き寝入りするケースも多いようです。
みんなの対処法
- 強面の旦那と一緒に家を出るようにしたらおさまった。
- 管理会社は人間関係のトラブルには取り合ってくれません。隠れるように生活しています。
- 精神的に参ってしまい引っ越した。
- 警察に相談した。事件にならないと手は出せないと言われた。事件になるのを恐れてビクビク暮らしている。
トラブルを解決した経験者の対処法
さて、7種類のトラブルと、経験者の対処法を併せて見てきました。
泣き寝入りを除く解決法は、主に3つあることがわかります。
- 第三者に解決してもらう
- 直談判
- 引っ越し
しかし、簡単に解決できるとは限りません。
それぞれの解決法にはリスクもあります。場合によっては、状況が悪化することもあるのです。
あらかじめリスクを知っておくことも大切です。
3つの対処法のリスク
第三者に解決してもらう
一番の解決法は、管理会社や管理組合、警察や弁護士などに相談することです。
まずは管理会社に連絡して相談してみてください。
しかし、相手にされない場合も多くあります。
「建物の管理しかしない」と言い張り、住民トラブルには耳を傾けない管理会社もいるようです。
管理組合に相談しようとしても、トラブルの相手自身が管理組合にいたり、面倒なことには関わりたくない住人も多いです。
警察は相談には乗ってくれても、何か起こってからでないとなかなか動いてはくれません。
弁護士であればしっかり話は聞いてくれますが、多くの時間とお金がかかります。
直談判
勇気がいりますが、トラブルの相手に直接話したり対処するという方法もあります。
相手の気持ちを尊重しながら、こちらの思いを冷静に伝えることが大切です。
改めて話をすれば案外わかりあえることも。
しかし、これで余計にトラブルが大きくなってしまうこともあります。
こちらが感情的になると余計にです。壁ドンや仕返しなんてもっての外。
クレームを言ったことがきっかけで、大きな事件に発展することもあります。
最悪の場合、殺人事件なんてことも…。
直談判はできることなら避けた方がよさそうです。
引っ越し
相手が変わってくれない場合、こちらから引っ越すのが一番手っ取り早い方法です。
しかし、引っ越しは何よりもお金と手間がかかります。
子どもの学校は転校させなくてはいけませんし、通勤も不便になるかもしれません。
新たにマンションを購入する場合にはまた一からローンを組まなくてはいけません。
今住んでいるマンションは売却するか、貸し出すか…手間も相当かかります。
「そこまでして何故こちらが引っ越さなくてはいけないんだ…」と思いますよね。
でも、話の通じない人からは逃げるのが一番です。何か危害を加えられては元も子もありませんから。
一番手っ取り早くトラブルを片付けられるのは引っ越しです。
いっそ、新しい環境で心機一転!と前向きにとらえるのもアリですよ!
今の時代は便利です。購入も売却もネットで情報を知ることができますからね。
一括査定をすれば、一番高値+相場を知ることができます。
良い物件が見つかれば、その時にまた住むか売るか考えればいいのです。
今と変わらない、もしくは今以上の生活レベルなら引っ越ししましょう。
まとめ
マンションでの住民同士のトラブルを防ぐためには、普段からのコミュニケーションで信頼関係を築いておくことが一番です。
何かトラブルが起きてしまったら、まずは管理会社に相談しましょう。
直接住民同士で話す機会があれば、誠意ある謝罪をすることが大切です。
それでも状況を変えることができなければ、思い切って引っ越しを考えましょう。
一番精神的に楽なのは、環境を変えることですからね。
あなたが平穏な暮らしを取り戻せますように!