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転勤族から見た「賃貸物件選びの注意点」まとめ

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25年の転勤生活で、いろんな失敗を経験してきた。
とくに住居選びは全敗である。
限られた時間の中、見知らぬ土地で、必死に探し回っては見るものの。
「こんなはずじゃなかった」と、毎回裏切られた気持ちになる。
そんな後悔もあって、過去の失敗をここらで1度まとめてみることにした。
これから賃貸マンションやアパートを探す人の参考になれば。

◇我が家のスペック◇
・僕(48歳)平凡な会社員
・嫁(43歳)自称堀ちえみ似の専業主婦
・息子(小6)そろそろ思春期到来
・引っ越し回数14回
・これまでに住んだ主な場所
東京、福岡、名古屋、富山、神奈川、兵庫、埼玉、北海道、青森、大阪、など

物件を選ぶ基準

人それぞれ、何かしらの基準を持って物件を探していると思う。
ちなみに我が家はこんな感じ↓↓

・初期費用(敷礼金、家賃、手数料など)
・立地条件(駅近、店、病院、銀行の近さ)
・駐車場、駐輪場の有無
・築年数(築浅、20年以下)
・耐震(鉄筋コンクリート以上)
・防犯(オートロック、ドアモニター)
・設備(給湯器、シャンプードレッサー、収納、室内洗濯機置き場など)
・ベランダの広さ(洗濯のスペース)

転勤するたびに、これらの条件を基準に物件を決めていた。

失敗してわかった8つの盲点

それなりに、慎重に選んだと思う。
にもかかわらず失敗した(涙)
原因はどれも違った上に、普段は目に行くことのない盲点だった。
今のところ8つ、順に挙げてみる。

1.駐輪場

jiten

物件ばかりに目が行きがちだが、駐輪場にはいろんな情報が隠れている。
まず、自転車の台数で、住人の数がわかる。
また、自転車の種類で子供の数もわかる。
さらに、放置自転車の数で、住人のモラルとマンションのメンテのレベルがわかる。
ついでに、施錠の厳重さで治安もわかる。
2台以上の防犯カメラがあれば一見セキュリティが高くていいなと思うかもしれない。

ところが、やたら数が多い場合は要注意である。
以前、何かでトラブった可能性があるからだ。
「防犯対策をしなければ、ここはやばい!」ということだ。
となると、治安の悪さは確実である。

事実、我が家は家宅侵入の被害に遭った。
その直後、6台の防犯カメラが設置されたことも知っている。
(※被害が多発したため、警察からの指導があったらしい)
たかが駐輪場、されど駐輪場。情報の宝庫である。

2.水回り

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いくら住居選びを入念にしても、住むまでわからないことがある。
それが水回りだ。
だから、いつも不動産会社にお願いして、水の出(勢い)を確認する。
許可さえ下りれば遠慮は禁物だ。
思いっきり「ジャーっ」と出してみる。
(嫌な顔をされたり、NGなこともあるため空気を読んで^^;)

・洗面台の水
・キッチンの水
・洗濯機の水
・お風呂の水(特にシャワーの水)
・トイレの水(トイレの流れが悪いって・・・最悪だよね)

水の勢いは、かなり重要。毎日、家族全員が使うものだからね。
できれば1か所だけじゃなく、数か所試してみた方がいい。
キッチンの水は勢いよく出て当たり前。
なのに、シャワーの水は出が悪かったりするからだ。
事実、以前入居した住宅で、シャワーの水がチョロチョロしか出なかったことがある。
どうやらうちだけじゃなくて、マンション全体が悪いらしく、転勤するまでの数年間、ひたすら我慢するしかなかった。
そのうえ、排水の流れも悪く、聞けば「老朽化だから・・」と古いせいにされた。
毎日使うものは、毎日ストレスを感じ続けなければならない。
それ以来、見学するたびに、家中のすべての蛇口をひねって水の勢いをチェックしている。

3.騒音(外回り)

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「静かな環境で暮らしたい。」
ならば騒音の原因がないかを見極めなければならない。

・幹線道路が近くにないか
・公園が隣接していないか
・工場や建設現場が近くにないか
・コンビニが近くにないか

この程度は当たり前にチェックしてきた。
ところが、失敗した原因は違う場所に合った。

・駐輪所が窓際に隣接している(土日は子供のたまり場)
・駐車場が寝室の窓側にある(ドアの開閉、エンジン音が響く)
・坂道の頂上に建っている(エンジンをふかして駆け上がる音)
・貯水タンクが隣接している

当時は息子が産まれたばかり。
眠りが浅く夜中に何度も起きては寝かしつける日々を送っていた。
そこに、ドアの開閉音や坂道をふかすエンジン音の追い打ちで、よく目を覚ましたものだ。
再び起きては寝かしつけなければならず、かなり苦い経験がある。

その他、地味に不快だった音がある。
当時はまだあった僕の書斎。
こもってパソコンをいじっていると、「ボワーン」と低音が聞こえてきた。
最初は電子レンジの音かな?と思っていた。
が、時間が経っても鳴りやまない。
外に出てマンションを一周して、ようやく犯人がわかった。
デッカイ貯水タンクが、書斎のある外壁にピッタリと隣接していた(驚)
「ブイイイーン」とそこら中に轟いていた。けど、書斎欲しさにただ我慢するしかなかった。
以来外回りは、360度必ずチェックすると決めている。

4.駐車場

chusha

住居探しでもう1つ盲点なのが駐車場の位置である。
転勤族には時間がない。
だから、駐車場さえ確保できれば安心しきってしまう癖がある。
ところが、引っ越し当日、車を停めようとした時点で気づく。
そう、駐車位置である。
妙に細長い駐車場。
どうやら一番奥の角らしい。
「ん?」
「どうやって入れる?」
(バックだよね・・・)
そう、バックでしか駐車できない位置だった。
駐車場代が安い理由がようやくわかった。
それ以来、「必ず停める位置まで確認しよう!」が我が家の教訓となった。

5.学校の位置

gakko

子供の生活を基準に物件を選ぶようにもしている。
ただでさえ、転勤族の子供は転校を強いられる。
「通学だけは楽させたい」
そんな変な思いやりみたいなものが転勤族の親にはある。
(過保護と言われれば過保護かもしれない^^;)

具体的には、学校から徒歩5分圏内の物件を探すことにしている。
ところが、近すぎても問題がある。

・子供がギリギリまで寝て起きない(子供の性格にもよるが)
・学校帰りに友達がウヨウヨ集う(友達を作るためなら仕方ないが・・)
・近すぎてすぐに忘れ物を届けてしまう(嫁がやってます。)

結論!そんなに近くなくてもいい。
むしろ、「可愛い子には旅をさせよう」である。
徒歩何分かかろうとたくましく育ってくれればそれでいい!
そう切り替えることにした。

6.管理会社

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転勤を繰り返すまでは共益費や管理費を取られると損した気分になった。
でも、今は違う。
共益費は必要だ。
きちんと管理して欲しいからである。

通常は、賃貸マンションにも管理会社が入っている。
その管理会社が定期的にマンションの共有部分のメンテをやってくれている。

ところが、物件によってはメンテの格差が実に激しい。
毎週掃除をする物件もあれば、年1回だけチョロチョロっと片付けたら「おしまい」みたいなレベルまであった。

とくに要注意なのは、管理会社ではなく、大家が直接管理している物件だ。
大家のこだわり具合がもろに出る。
綺麗好きの大家ならまだしも、放任主義の大家なら最悪である。
野放し状態。
ホコリ舞い放題。
蜘蛛の巣ハリ放題。
だから、共益費を払ってでも、きちんとした管理会社の入っている物件を選ぶようにしている。

7.部屋数(間取り)

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今回の転勤で、2LDKを選んで失敗した。
僕の書斎がない。
急いで引っ越ししなければならない転勤族あるあるだ。
選んでる余裕がない。
結果、LDK以外の2部屋は、子供部屋と、嫁がマッタリする場に落ち着いてしまった。
これが3DKなら、書斎もゲットできたはず。
だったら、最初から3DKやら3LDKにすればよかったと後悔した。
これだから転勤族は失敗する。
土地勘、近隣相場、すべてがど素人だからね。
もっとじっくり調べれば、2LDKより3DKの方が安いってこともわかったはず。
次回は間取りにこだわって必ず書斎をゲットしてやる!
転機族には「悲しいかな」次のチャンスが必ず訪れる(涙)

8.階数(フロア)

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「やっぱ見晴らしだよね~」と転勤で落ち込む嫁の意見を尊重し、3階を選んだ。
ところが、入居直後にクレーム発生!!
下の階の住人からだった。
どうやら小6の息子がトランポリンとか言いながらソファでピョンピョン跳ねていたらしい。
引っ越し直後にテンション上がってやっちゃう気持ちもわかるが、あとでキッチリ注意した。
下の階の住人には、僕の不在時、嫁が丁重に謝ってくれた。
(申し訳ないっ^^;)

小学生以下の子供がいる家庭は、セキュリティ云々よりも1階を優先すべきだ。
飛び跳ねても迷惑かけないし、万が一ベランダの手すりから落ちても、打撲程度で済むのだから。
子供が中学生ぐらいになれば、静かさや景観を優先して3階以上にしようと思う。

失敗から学ぶ

転勤族をやってると、いろんな物件に出会う。
残念ながら、1度も満足のいく物件に出会ったことがない。
予想外の騒音に悩まされたり、蛇口の勢いが悪かったり、家宅侵入に入られたりなどなど。
そのたびに、土地勘のない転勤族の運命をうらんでしまうこともある。
だけど、転勤族を辞めるわけにはいかない。
だったら、自分のレベルを上げるしかない。
そう、物件を見極める目を肥やすのだ。
現時点で8つ。
この数は、これからも増えていくかもしれない。
だけど、同じ失敗だけは繰り返さないでおこうと決めている。